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マーケティング

製造業WEB担当者が最初に行うこと①

2022年9月2日

連載1回目

WEB対策を専任で行う人材を内部に抱えている中小企業は意外と少なく、PCに強い「営業職」や「事務職」の方がWEB担当を兼務している場合が多くあります。

目次

前任者が退職していきなり抜擢された!?

あなたならなず何をやりますか?

地元の金属加工工場に事務職として働く「ゆうこ」。3年目をむかえた春先に先輩の事務員が突如退職…いまより条件の良い会社に転職してしまう。

ゆうこは大卒で入社してから、製造業の事務スタッフとしてこれまでデータ入力、電話対応、勤怠管理、書類作成、経費、請求書の業務を行っていた。

先輩が担当していた業務のうち、細々とやっていたHPやSNSの更新も引き継ぐことに。

さて、あなたがこんな状況だったら。まず最初に何をやりますか??

実際にこんな経験があったわけではないですが、似たような状況で専任がいない法人様の経営者からご相談を受けることはよくあります。

「営業職がHP担当を兼務」「事務職がHP担当を兼務」するパターンがほとんどです。

専任でWEB担当者を雇う場合、WEB制作やちょっとしたデザインが行えるスキルのスタッフを社員として迎える場合、少なくとも年間経費は500万円程度はかかります。費用を考えると、専任スタッフを雇う前にまずHP制作を外注してお知らせ更新を任せるような選択をする経営者の方が圧倒的に多い印象です。(わたしもそれがベストだと思います)

やりたいこと or 求められていること

もし「ゆうこ」や「ゆうこ」の会社の経営者から相談があったら、とりあえず周辺情報を徹底的にリサーチするやり方をアドバイスします。

もしかしたら

「前々からホームページがダサくて、見栄えが良いものに変えたいと思っていた!」

「インスタを作って栄える画像をアップしたい」

など、アイディアがあって、いろいろやりたいことがあるかもしれません。

でも、まずは現状把握を優先しましょう。

自分がやりたいことよりも、社内(中小企業の場合は経営者の意見)やお客様からのご要望に沿った、内容の改善や施策をまず試してみましょう。

「ニーズ」や「クレーム」をもとにした改善の方が、当然ですが成功確度は大きい傾向があります。

現状把握」を行うには各所への「ヒアリング」が一番です

例えば下記のような情報が必要です
  • ・現状の課題
  • ・各部署からあがってきている要望
  • ・お客様やステークホルダーからの要望
  • ・自社のホームページからの問い合わせ内容を確認
  • ・アクセス数、流入経路、どれくらいのページ数を見るのか
  • ・商品やサービスを調べる際に使われるキーワード
  • ・競合相手のSNSの使い方
  • ・商品やサービスの強み
  • ・商品やサービスの弱み

年齢・社歴の壁は大きい

外部の人間としてクライアント企業のコンサルに入る場合も、担当者の社歴や年齢がこちらの提案内容の可否に影響していると感じています。

一般的な企業は「営業」の影響力が社内で一番強いですよね。WEB担当が「営業」と兼務している場合は良いのですが、事務職の場合はパワーバランスや年齢を考えつつ、改善提案を行っていくのがベターといえます。

製造業のWEB担当になったら何をやるかの答えとしては「現状把握」「ヒアリング」から入るのをおすすめします。